熱い想いで動かされたお話です

8年くらい前のお話になります。
あるところに、起業しようとしている方がおりました。
その方が起業にあたりチラシを作ってくれる人を探しているとのことで、人伝に声をかけていただきました。

実際に会ってお話を伺ってみると
チラシだけでなく「ロゴと~、チラシと~、案内のハガキと~、名刺と~(他にも)」というような具合で 思った以上のボリュームでした。

会社のロゴ以外のご依頼は作ることに抵抗はありませんが
ロゴだけは気が重いなと思ってしまいました。
ロゴは一番会社の顔になるもので、ササっと作りたくは無いものです。
名は体を表すとよく言われますがロゴもそれです。 細〜い字体とかオシャレに見えたりしますが、会社が長く続きそうと感じるのは やっぱりしっかりと安定して見えるロゴだとなんとなく思っています。

このお願いをいただいた当時でも、デザインをはじめてから10年は経っていましたが
ロゴは大変気を遣うもので私にはまだ早いと感じていたので 断ろうかなと思ったのでした。
でも、起業にあたっての熱い想いを聞いていたら、段々と応援したくなりました。
自分もその方の人生の一大事に、参加したくなりました!

そして 『このお店が、たくさんの人から信頼されますように』
『このお店がずっと続くお店になりますように』
と思いながら3日考えて作ったロゴ、すごく喜んでくださいました。
こんなにいいものを出してくれるなんて!って。
お世辞だったかもしれないですが😆

その時に初めて気づけた事ですが
そうか、デザインって応援なんだな~ って思いました。
そしてこの話をしたら、先輩から 『クリエイティブディレクターの箭内さんも「広告は応援すること」って言ってた』って教えてもらったんです。

何かをする時など 『熱い想い』が加わると、結果が変わるかもしれません。
以前に放送されていたNHKの朝ドラでも
『曲が作れなくなってスランプだった作曲家さん』が、熱い想いを聞いた後に再びいい曲を作曲できていました。 人の熱い想いはあくびのように伝染するものなのかもしれません。いや、どうでしょう。

私もあの時、『熱い想い』を聞かなかったら多分断っていました。
『熱い想い』はファンと応援してくれる人を生み出すのでしょうね。

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